移住者インタビュー

秘境で暮らすってなんだろう。
実際に十津川村に移住した方たちにお話を聞きました。

フランス流林業を十津川村に森で“遊ぶ”暮らしと仕事。

プロフィール

大学院進学をきっかけに、フランスから日本へ移住したJolan Ferreri(ジョラン・フェレリ)さん。修了後、2016年10月から十津川村で暮らし始めました。現在は「空中の村」を運営しながら、自由な村暮らしを謳歌しています。

大好きな日本で林業に携わりたい

日本の大学院に進学したのは、偶然希望するコースがあったからでした。しかし、暮らすにつれて日本のことが大好きになり、そのまま就職したいと思うように。アルプス山脈に囲まれて育ったため、子どものころから林業に興味がありました。そこで、日本の林業関連の企業を中心に就職活動をしていたのですが、あまりうまくいかなくて。そんな中、大学院の先生の紹介で十津川村のことを知りました。2016年の夏に初めて十津川村を訪れ、小山手副村長(当時)に村内を案内していただきました。ちょうどその頃、十津川村は林業を改善するために欧米の林業システムを導入しようとしているところでした。ぜひ欧米と十津川村をつなげる懸け橋になりたいと思い、十津川村役場の地域おこし協力隊に応募。無事採用いただき、十津川村で働き始めました。

温かく迎えてくれた村の人々

十津川村に移住した当初は、慣れない環境や難しい引っ越し手続きに戸惑いました。職場の上司の独特な十津川弁を聞き取れるようになるまでにも時間がかかりましたね。そんな私を村の人々は温かく迎え入れ、手厚く支えてくれました。

十津川村に来るまでは学生だったので、貯金がほとんどない状態でした。村での生活に必須である車を買うため、お金を立て替えてもらったこともありました。また、私の父が亡くなったときには、「これで会いに行って!」とフランスに帰るための飛行機代を手渡してもらったことも。村の方々の優しさにはとても感謝しています。
今では村の暮らしにも慣れました。豊かな自然の中で自由に生きられるのが、十津川村の良いところです。春には桜を独り占めしてお花見をしたり、夏には川に飛び込んだり。魅力的な人々と自然とともに、自分の役割を全うしながら暮らしていきたいです。

大人も遊べる、フランス式アスレチックを立ち上げ

地域おこし協力隊の任期が終わった今、私は「空中の村」を立ち上げ、その運営に携わっています。空中の村とは、21世紀の森にオープンした、新しい森の過ごし方を楽しめる場所。網の吊り橋を渡ったり、ツリーハウスでコーヒーを飲んだりと、年齢を問わず森林浴を楽しめます。
十津川村に来てから、せっかくの豊かな森林がうまく活用されていない現状を見て、木材加工以外の森林の使い道を探していました。また、フランスと違って、日本の大人が自然の中であまり遊ばないことが気になっていて。そこで、森林の中に遊び場を作りたいと考えたんです。アスレチックの施工をフランスの会社に委託するなど課題がいくつも立ちはだかりましたが、役場の方々に支えてもらい、何とか乗り越えることができました。今では村民だけでなく、他県から遊びに来てくださる方も多く、地域活性化にも貢献しています。
また、21世紀の森内に、ツリーハウスに泊まれる「空中キャンプ場」も検討中です。まずは村民向けに、キャンプ体験イベントを開催したいと思っています。ゆくゆくは、県外の方もここに宿泊し、ゆっくり十津川村を観光してもらえるようになるのが目標です。皆さん、ぜひ十津川村へお越しください!

編集後記

杉の幹を守るためにロープと幹の間に木をはさむなど、森林に優しい独自の手法がちりばめられていました。ロープの結び方もフランス流だそう。


最高12mにあるツリーハウスでは、本を読んだり、オーガニックドリンクを飲んだりと、忙しい日々を忘れて一息つけそうです。ぜひジョランさんに会いに空中の村を訪れてみてはいかがでしょうか。(※12月~2月は冬季休園中です)