移住者インタビュー

秘境で暮らすってなんだろう。
実際に十津川村に移住した方たちにお話を聞きました。

地域を愛するフリーランスデザイナー「人」のあたたかさを
世界へ発信したい。

プロフィール

フリーランスデザイナーである三浦貴和子さん。2019年秋から十津川村に移住し、フルリモートでデザインの仕事を受けるほか、地域のプロモーションなどにも携わっています。

掲載日 2023年4月19日

あたたかなこの村で、自分らしく働き、暮らす

もともとフリーランスのデザイナーとして、インバウンド観光客向けのプロモーションやアテンドの仕事をしていました。「もっと地域に入り込んだ形で観光を促進したい」という会社の意向から、観光ガイドとして実績のあった私が奈良県のビジターズビューローに出向することに。熊野古道を訪れるインバウンド観光客をもっと十津川村に引き入れようと、2019年10月からプロジェクトメンバーとして十津川村に移住しました。
移住直後は、十津川村を訪れたインバウンドのお客様のアテンドなどを行っていました。1か月に、20組ほどのガイドを担当することも。お客様の希望に合わせて村内のいろいろなスポットを巡る中で、村の方々にお声がけいただいて野菜収穫やお茶摘み、かご編みなどの体験をさせていただくこともありました。その結果、地域の方に顔を覚えてもらい、仲良くしていただけるようになりましたね。
しかし、新型コロナウイルスの影響でインバウンドの受け入れが中止になり、プロジェクトも打ち切りに。まだ移住して半年しか経っていなかったのですが、村の人々のあたたかさに魅力を感じたことから、村に残ることを決意しました。引っ越しの際には村の方が横浜まで来て手伝ってくださったり、登山で足を怪我したときはほぼ毎日夕食を作ってもらったりと、いつもお世話になりながら、充実した日々を過ごせています。

村「人」のファンを増やして、十津川の魅力を伝えたい

現在は、日中にフルリモートでデザイン会社の仕事をし、夜や週末に地域の仕事を引き受けています。仕事を受けるときは、人の幸せにつながるものかどうかに重点を置くとともに、自分がおもしろいと感じるかどうかも重視しています。最近では、鮮度の良いジビエを扱う「十津川じびえ塾」をデザイン面で多岐にわたり支援。また、あまごの養殖販売をされている「せせらぎの里」を運営する前倉さんから依頼を受け、道の駅で販売する商品の開発とパッケージデザインも行いました。日々の梱包作業もお手伝いしていて、作業のお礼にとごはんを食べさせていただくことも多く、本当にありがたいです。
村の人々はとても良い人たちばかり。もっと人にフォーカスをあて、生産者のおもしろさやこだわりを伝えることで、観光客に十津川のファンになってもらいたいです。十津川の魅力を多くの人に発信できるよう、これからおもしろいことが計画できたらと思います。