移住者インタビュー

秘境で暮らすってなんだろう。
実際に十津川村に移住した方たちにお話を聞きました。

30代 ご夫婦の二人暮らし等身大の
自分らしい暮らし。

プロフィール

県外で様々な職業を経験したのち、2014年に村の神社へUターン就職。昨年入籍した奥さまと、十津川村での丁寧な暮らしを楽しんでいます。

玉置神社で働き始めたのをきっかけに十津川村へ

十津川村に来る前は生コンクリートを製造している会社で技術職として働いたり、Webの制作や染め物・木工をしたり、いろいろな分野の職業を経験してきました。次第に生まれ育った奈良に戻りたいと思うようになり、吉野郡周辺で働き先を探したところ、玉置神社にご縁があったことが最初に十津川村に来たきっかけです。当初は玉置神社に住み込みで奉職していましたが、谷瀬の家に空きがあり、実際に来てみると気候や日当たりが良く、家からの眺めがとてもきれいで移住を決めました。前の家主さんがとても親切で、部屋をきれいにしてくれたり食器を譲ってくれたりと、すぐに住める状態だったことも移住を決める要因になりました。

十津川村の日々の生活が趣味であり、仕事です

僕は「生活」が大好きで身の回りのことは全部自分でしたいです。なので毎日の暮らしが趣味であり、それが仕事にもなっている今の生活をとても気に入っています。十津川村に来てからは特産品になるような農産加工品、たとえばポン菓子やシロップ、ニンニク醤油、梅干し、あとは集落の有志団体「こやすば」のみんなと日本酒の「谷瀬」を作っています。「谷瀬」は吉野郡内の醸造会社に造酒は協力してもらいながら、酒米を作るところからポスターやポップの製作まで自分たちで手掛けています。作ったものは主に道の駅やつり橋茶屋で販売していますが、Webでの販売も計画しています。十津川村にはこの土地に根付いた食の文化があるので、いずれはそれを外へと発信していくための窓口になれればと考えています。

僕ができることをもっともっと広げていきたい

谷瀬は雪が降る季節があるので、外に出れない日は家で干し芋を作る、干し芋を作る気分じゃなかったら木工、みたいに日々の選択肢を気候に寄り添いながら増やしていきたいです。気分や気候に合わせてその日することを柔軟に変化させる。また、それが仕事にもなる。そんな生活が理想ですね。
最近は農産物や加工品をいろいろと作れるようになってきたので、次は木工の機械を手に入れて床の修理や水道などインフラの整備をできるようになりたいです。村の人たちには加工品の作り方や食の文化を教えてもらい、生活していく上で助けてもらっているので、僕ができることを広げて、村の人たちの力になっていきたいです。

土地と人に根付いた生活文化が魅力。

十津川村の人たちは連帯感が強く、そんなつながりの中で奈良の育んだ文化を体験できます。僕自身、生活に根付いた文化がとても好きで、十津川村の食事は甘めの味付けが特徴なのですが、どうしてこの味にいきついたんだろうか、冬が寒い地域だからだろうか、などと考えながら村の人たちに郷土料理を教わっています。ほかにも、僕は十津川村で結婚式を挙げたのですが、村の人の提案で谷瀬の吊り橋で式を行いました。白無垢姿のお嫁さんを大名の行列みたいに総代が先導でお連れして、吊り橋の中央で僕が迎えて一緒に谷瀬まで渡る、という演出は谷瀬に昔からある嫁入り婚の習慣を取り入れたものです。結婚式の準備からいろいろと手伝ってくれて、村の人総出で祝福してくれました。
気候がよく、日当たりもよく、水がおいしいから何を食べてもおいしい。そんな環境で魅力的な人たちと密にかかわりながら生活を築いていけるところが十津川村です。そんな十津川村の人や環境に魅力を感じる方と一緒に、十津川村の文化を作っていきたいですね。